北海道では道民を対象に7月から旅行をする際に「どうみん割」として割引をし、旅行の支援をすると発表しました。
ニュースではよく見かけますが、実際どの程度安くなるのか、またどういった条件でお得になるのかなど詳細にわたってはまだ情報があまり出てきていません。
そこで今回は公式に発表された内容をまとめ、どのように使えばお得なのかを紹介していきたいと思います。
注:公式発表にともない、内容が一部変更となる可能性があります。
目次
割引対象について
区分 | 1人あたり(人泊)の販売価格 | 割引額 |
宿泊単品 | 6000~9999円 | 3000円 |
10000~14999円 | 5000円 | |
15000~19999円 | 7500円 | |
20000円以上 | 10000円 | |
交通付き宿泊商品 | 10000~14999円 | 5000円 |
15000~19999円 | 7500円 | |
20000円以上 | 10000円 | |
交通付き日帰り商品 | 4000~5999円 | 2000円 |
6000~9999円 | 3000円 | |
10000円以上 | 5000円 | |
アウトドア体験商品 | 4000~5999円 | 2000円 |
6000~9999円 | 3000円 | |
10000円以上 | 5000円 |
今回の割引支援について道は、新型コロナウイルスによる影響で落ち込んだ旅行需要の早期回復を図る目的で旅行会社や観光業界に支援金を交付すると発表しています。
道民のみが対象となっており、県外への移動自粛を求められている中でまずは道内の中だけでの経済活動を活発していくことが目的と思われます。
少しずつ経済活動の緩和が広がっていく一方で、感染者数は依然として毎日報告されている状態であり、旅行に関しては不要不急の外出として見る人が多い状態です。
(6月19日より北海道内での市町村の移動可能まで緩和)
そのため旅行=悪という考えを早期に是正することが必要であり、そのための今回の割引支援によってそのイメージを払拭していくということが狙いでしょう。
もちろんクラスター発生などは今後も注意しなくてはいけないため、割引支援は「新北海道スタイル」安心宣言を掲げている施設に限られています。
新北海道スタイル 北海道HPより
(参考)http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kks/newhokkaidostyle.htm
利用期間は令和2年7月1日から令和3年1月31日分まで。
ただし助成金23億円を使い切ると終了となるため、早期の予約がおすすめです。
23億円と聞くといまいちどれくらいの規模かわかりにくいかもしれませんが、例えば10000円の割引を受けられるコースだけで使おうと思うと23万回分です。
実際にはそれ以下のコースでの利用も多いと思われるので、この倍程度の利用回数分はあると思っていいでしょう。
この助成金は2年前の北海道ふっこう割の予算とほぼ同額であり、ふっこう割ではすぐに空き部屋がなくなったり、割引プランが売り切れになったことを考えると今のうちに計画しておくといいかもしれませんね。
なお発売は6月25日からの予定となっています。
発売は6月28日正午からへ延期となりました!
同日に特設サイトが開設されるため、そこで割引プランの詳細がわかるでしょう。
個人が何回利用しても助成金があるうちは回数無制限ですが、連泊は5泊までと決まっています。
ただし割引対象外となる例外もあります。
1.ビジネス目的での利用
2.感染症により外出自粛要請された該当地域の商品、またその地域の道民の利用
3.国や地方自治体から支援を受けて販売されているもの
4.国や道、地方自治体が宿泊費などの経費を負担して実施するもの
5.国や道、地方自治体が他団体に業務を委託して実施されるもの
6.催行の実現性が低いと判断されるもの
7.施設を予約したが実際には利用しない行為
8.事務局が不適当と認めるもの
通常の利用で引っかかりそうなのは1と2でしょう。
1はどのように判断するのかはわかりませんが、割引とならなくなるため注意が必要です。
2に関しては知事や国からの警戒アラートによって利用が不可能となった時、事業者負担と明記されており、予約した利用者側は負担しないことになっているためキャンセル代はかかりません。
他にもコテージなどを借りる際に、1人当たりの宿泊代が6000円に満たない時も対象外となるため、プランを選ぶ時には注意しましょう。
また地域にてモバイル端末を利用したスタンプラリーを実施することが発表されました。
地域の魅力の再発見を目的としており、普段あまり行ったことのない地域への旅行を促すことに繋がるでしょう。
他にも道は今後道内でのバスや鉄道、タクシーなどに使えるクーポン券を発行すると発表しました。
1つの交通機関では正規料金より2~3割安く、複数の交通機関を使用した場合は半額で購入できるということです。
こちらは詳細が決まっていないため、情報が発表されたら追記していきます。
どうみん割の使い方・予約方法(ふっこう割おさらい)
別記事にてどうみん割の実際の使い方を紹介しています!!
6月28日の特設サイト開設待ちですが、前回のふっこう割の時は各旅行会社のサイトへ行き、ふっこう割プランの中から選んで予約するという内容でした。
ふっこう割の時の割引方法
1.クーポンを取得する(枚数制限あり)
2.対象となっている宿を予約する
今回も同様の形式であることが予想されるため、各旅行会社のキャンペーンページから予約したい宿やプランを自分で予約するということになる可能性が高いです。
そのため行きたい場所が決まっているのであれば事前に候補をいくつか決めておいた方がいいかもしれません。
また全ての宿が対象ではないため、自分が行きたいと思っていても対象外であれば割引が適用されないので注意してください。
アウトドア体験型の商品については前回のふっこう割では対象となっていませんでしたが、予算が決まっている性質上、予約して割引を受けるという形は同様だと思われます。
スタートダッシュで予約できなくても、ふっこう割の時と比べると対象者の母数はかなり少なくなるため、前回よりも多少の余裕はあると予想されます。
また遅れたとしてもキャンセル分が再び復活することがあったので、諦めずにチャンスを伺うといいかもしれません。
おすすめの旅行プラン
北海道のほぼ全ての市町村に到達したことある私が個人的におすすめな道民向け観光プランを紹介します!
・道北
最北端の稚内から利尻・礼文島でウニを楽しむことが出来ます。
島のウニは別格のおいしさで、私は苦手だったのに大好物となりました…!
例年6~8月は観光客で宿が埋まるほど人気のあるスポットなのでおすすめです!
また旭川では定番の旭山動物園があるため、こちらは札幌から日帰りツアーがあるかもしれません。
旭川近郊では美瑛・富良野が例年だとインバウンドの影響で非常に混雑していましたが、今年はその心配もないため、7月のラベンダーの時期に合わせて来ると最も楽しむことが出来ます!
見方を変えれば今年は安く行けるだけでなく、混雑も回避できるという大チャンスです!
その他はこちらを参考にしてみてください。
・オホーツク
言わずと知れた知床半島の大自然を満喫することが出来ます!
海鮮もおいしく、宿もお手頃な価格帯が多いのですがかなり遠いのがネック…
しかし今回はツアーを含めて割引の対象となるため、運転が大変だという方には移動込みのツアーで行くチャンスです!
実は遠すぎて道民でも行ったことない人が多いのでは?
せっかくなので自分の知らない土地に行ってみるのもいいでしょう!
他には体験型だとホエールウォッチングなどが有名なので、こういったプランも対象となるかもしれません。
その他はこちらを参考にしてみてください。
・釧路・根室方面
こちらも札幌から遠すぎて行ったことない道民が多い場所かもしれません。
しかし海鮮だけではなくB級グルメの宝庫であったり、自然でいえば尾岱沼や野付半島など海に関連した観光スポットが多いのが特徴です!
とにかく食に強いのがイチオシポイントであり、釧路では道東最大の繁華街で炉端焼きをしながらお酒を飲むなど気軽に飲みに行くくらいの感覚で行ってもいいかもしれません!
こちらも長距離運転が苦手な方はJRやバスなど使うツアーを検討するといいでしょう。
体験型も酪農系などが豊富であるため、数多くのプランがあると予測されます。
その他はこちらから
・十勝
こちらも食の宝庫であり、北海道らしい平野や広大な大地のイメージが一番当てはまる場所です。
今まで海の幸について紹介してきましたが、十勝は広大な土地を活かした酪農や畜産、野菜などがとても強いです!
十勝地方は車の移動であれば帯広市を中心に周囲の町が囲んでいるような場所なので、他の町への移動も容易なのが特徴です。
札幌からも比較的近く、十勝川温泉もあるため、温泉旅行を目的に来るのもいいかもしれません!
その他はこちらから
・道央
札幌を中心となっているため、札幌市外の方は北海道最大の繁華街であるすすきのや大通など目的に来るチャンスです!
例年なら学会やライブ、観光客で埋まっている中心部のホテルの予約が選び放題な上に格安で取ることが出来ます!
また定山渓、登別、ニセコや洞爺湖などの温泉街が多く、家族や友人、カップルでも使いやすい宿が多くあるため、ただ温泉入って美味しい食事を取り、みんなで遊ぶという旅行でも非常に安くすることが出来るので、旅行の機会を増やしてもいいかもしれません。
小樽や積丹ではクルーズなどの体験型も多く、札幌から近いことからツアーも最も多いエリアとなるでしょう。
その他はこちらから
・道南
道南を代表する観光といえば函館観光であり、札幌から遠いにも関わらず函館には行ったことある道民は多いと思います。
海鮮やラッキーピエロなどご当地グルメの宝庫であり、歴史情緒あふれる北海道では珍しいタイプの街です。
普段はインバウンドによる影響で年中通して観光客で混雑していますが、今年はそんな心配ないでしょう!
普段は混んでいて行けなかった八幡坂などの元町エリア、五稜郭エリアなどを改めて行くと新しい発見があるかもしれません!
他にも湯の川温泉があるため、温泉旅行を楽しむのもいいでしょう。
連泊可能などうみん割を活かして道南に数日滞在し、普段なかなか行けない恵山に行って登山をしてみたり、松前町や江差方面に行って北海道開拓の歴史を知る旅をしてみるのも楽しそうです!
その他はこちらから
・その他の選び方
20000円以上で10000円引きと最大の恩恵が受けられるため、普段だと高くてなかなか泊まれない鶴雅グループの宿や翠山亭、または客室露天風呂プランなどハイクラスの宿を狙うのもおすすめです!
ツアーでも高級料理のプランなどがあるかもしれませんので、こちらも注目です。
アウトドア体験型で20000円以上はあまりないかもしれませんが、パラグライダーなど高額なものももしかすると対象になる可能性があるため、自分が一度でも体験してみたかったことを思い出してみるといいでしょう。
まとめ
今回はどうみん割について簡単にまとめてみました。
まだ確定となった情報ではないため、今後変更などあればまた修正したいと思いますが、まずは6月28日の特設サイトの開設を待つ必要があります。
事前に公開されている情報を知っておくだけでも友人や家族と旅行の計画を立てておいたり、準備がしやすくなります。
ふっこう割よりも余裕があると予想されますが、それでもふっこう割の時の売り切れの早さを考えるとのんびりと待たずに予約開始当日から行動した方が良いでしょう。
今回は道民限定ではありますが、少しでも早く北海道の観光が盛り上がるよう応援しています。
追記
ツアーについての記事が出来ました。