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音ゲーマーが局所性ジストニアになって引退し、ブログも大変になった話

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当ブログはまもなく2周年を迎えます。

最近更新頻度落ちているんじゃないか?などと言われると返す言葉もないのですが、ちょっと厄介なことになっているので今回は時系列順にその話をしたいと思います。

簡単に言うとフォーカルジストニア(局所性ジストニア)という病気のため、大好きだった音楽ゲーム(以下音ゲー)が出来なくなり、ブロガーにとって致命的でもあるタイピング能力の著明な低下に悩まされています。

 

目次

1.謎の違和感

私は音ゲーを始めてからもう19年経ちます。

同じ趣味をここまで長く続けるのも珍しいんじゃないでしょうか。

社会現象的なブームが去った頃のDanceDanceRevolutionから始まり、メインはポップンミュージック、後に登場するサウンドボルテックス(以下SDVX)を中心に楽しんでいました。

実力はランカーを目指すような腕ではないけど音ゲーというジャンルの曲も大好きなので大人になっても細々と続けることが出来ていました。

音ゲーの素晴らしいところはどんな人でもプレイした分だけ上達できるので、RPGでいうレベル上げを現実世界に投影出来るということが成功体験として得ることが出来ます。

私も停滞期などはあったものの若い時よりも年を重ねた今の方が上達しているので、これが音ゲーを続けられた理由の一つだと考えています。

しかしいつからか「左手」だけケガをすることが多くなってきたことに気が付きました。

2019年の後半あたりからSDVXでよく左の爪をつまみにぶつけて爪が剥がれたり割れたりするのが日常茶飯事になってきます。

この頃から徐々にSDVXをプレイしてもボタンを押そうと思ったタイミングで手が動かなかったり、つまみをうまくつかめなかったりと明らかに上達どころか下手くそになっているのを自覚し始めました。

自分でもこの違和感がよくわからず、イップスという言葉はよく聞いたことがあったので今回も一時的なものだと深く考えないようにしました。

しかし爪が割れたりするとその都度音ゲーの活動がストップしてしまうので、徐々にSDVXから離れてポップン一筋になっていきます。

少し離れていればこのクセみたいなものも取れるだろうと思っていました、この時までは

 

2.悪化する症状

こうして2020年に入ったあたりからポップンばかりプレイするようになります。

どうしてもヘビメタEXクリアしたくてあの縦連に挑戦し続けるくらいには何も違和感なく、むしろ地力が上がっていくのを感じていました。

しかしいよいよコロナ禍の時代に突入し、ゲーセンに通うのも難しくなってくると少しモチベが下がって遊びに行く頻度が落ちてしまったのです。

逆に放置したことでSDVXが出来るようになったのではと考えましたが、実際にプレイするともう二度とやりたくないレベルで左手が動きません。

ボタンとつまみの切り替えがほとんど出来ず、レベル19なんてプレイすると確実に指がクラッシュです。

ここで8年ほど続けたSDVXはもう満足に遊ぶことが出来ないのだと感じ、事実上の引退を決意します。

代わりにドラムマニアを遊ぶようになりました。

理由は簡単で、昔よく遊んでいたことと指を使わなければこんな症状はないと信じていたからです。

赤ネくらいまでスキル上げてから好きな曲特攻するくらいには問題なく遊べていたのでドラムでは特に気になる症状は出ませんでした。

しかしこの頃からポップンでも左手に違和感が現れるようになりました。

具体的には片手処理ができない、狙ったタイミングで押せないので光らない、ボタンとボタンの間を押してしまうなど初心者あるあるみたいな状態がどんどんひどくなっていきます。

更にドラムでも左のハイハットの刻みをしていると手首がだんだんと捻じれるような動作となり、何もない空中を叩いてしまうので全くゲームとして楽しめなくなりました。

2021年の春にはついにポップンとドラムも楽しめなくなったので、ゲーセンに行くことをやめました。

これが19年続いた趣味の最後です、あっけないものでした。

楽しいと思えなければ続けられません、自由に遊べないストレスの方が圧倒的に上回ります。

なお毎年払っていたパセリ代で貯金できるかなと思いましたが、飲酒量増えたので特に変わらなかったです。

 

3.文字が打てない

音ゲーをやめた段階では日常生活で特に問題なかったので普通に生活していました。

元々タイピングが得意で、前の職場ではカルテの打ち込みの速さに定評がある私だったので、このブログでも書くことが決まっていればかなり速く仕上げることが出来ます。

例えばこの記事では完成まで2時間しかかかっていません。

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これはあまり文章量多くない方ですが、思ったことをすぐに文章化できるというのはブログを始めるにあたってかなりの強みでした。

しかしこのタイピングにも徐々に症状が現れます。

指を離すことができずにキー押しっぱなしとなる、押したいキーを押せない、別のキーも一緒に押す、手首に力が入って掌屈90°の位置になる(つまり手首が曲がった状態)、と自分の意図しない動きがどんどん強くなり、文章の打ち込みが非常に困難となりました。

さすがにこれはブログを書くのにも膨大な時間がかかるようになり、実際の業務にも大きく影響が出るため、そろそろ自分でもこれがジストニアだということを認めなくてはいけないと思い始めます。

自身で出来る評価で神経学的評価、機能的評価(筋力、指の分離運動、協調性など)では特に引っかかる所見は見られず、これはもう原因を特定するために受診するしかないなと覚悟を決めました。

こういう仕事しているんだから自分の身体くらい自分でなんとかしろって勉強不足を指摘されたらいやだなぁと思って逆に病院行きたくないっていうの、同業者なら理解してもらえませんかね…w

この時もそんな気持ちで、神経内科でしかも手の分野はあまり得意ではないので仕方ないと思いつつ、受診することになったのでした。

 

4.そして受診へ

まだ診断は出ていないけれども症状などから局所性ジストニアであるという前提で市内の神経内科を調べました。

ジストニア治療している病院もありましたが、いきなり大きい病院行くと初診料が高いのでとりあえず近所のクリニックに行くことにしました。

Drの前で実際にタイピングを打って症状を見せ、その後自分でも行った評価をその場で行いましたがもちろん異常なし。

続いてCT撮影をします。

正直脳の血管詰まってこんな症状出ているんじゃないかと思うところもあったのでこれが一番ドキドキでしたが、自分の脳はめっちゃキレイな形してました、無問題。

続いて血液検査も行いましたが、こちらも異常なし。

むしろびっくりするくらい完璧なデータでした、強い身体に生んでくれた親に感謝。

やはりこれが原因というものは何一つ出ませんでした、まぁ当初の想定通りですね。

状況的に局所性のジストニアである可能性が高いという結論になりました。

まぁ想定していたけど、他の可能性を概ね排除できたから諭吉1枚で確認出来てよかったです(CTやMRIは検査代めっちゃ高いので覚悟しよう!)。

 

5.治療について

ジストニアという病気はそもそも治療方法が確立されておらず、突然治る人もいればどうしようもないこともあります。

メカニズムも推測の域であり、脳の中枢神経が集まる部位での異常発火か何かしらの障害と言われているくらいあやふやです。

リハビリについてはいくつか論文を読むと行われていたのは以下のようなことでした

・その特定動作をなるべく行わない

・経頭蓋直流電気刺激(以下tDCS)の実施

・徒手的な療法を行う

ただどれもエビデンスがあるわけではなく、tDCSなんて神経内科に重点を置いている大きい病院じゃないとほとんどやっていません。

だからといって自分の中で何もしないわけにはいかないので以下のようなことをしています。

・手首のサポーターで固定し、間違った運動学習を習得しない

・掌屈の反対である背屈方向の筋力増強運動で拮抗筋を抑制する

・関節可動域練習

普通に考えて音ゲーから離れられてもタイピングは仕事で絶対逃れられないので、せめてブログの更新頻度を落として手指の負担を減らすようにしていました。

サポーターはこんなのを使っています。

あとは放っておくと左手の使用頻度が減るので、廃用予防(つまり衰えないようにすること)に関節可動域練習や筋トレなどももちろん行っています。

一応投薬療法も試しており、使っている薬は「リボトリール錠0.5mg」です。

これは脳の神経を鎮めて精神や神経系の不調に作用するわけですが、局所的に効果があるわけではなく、全身に作用します。

そのため注意点も多く、投薬直後はアルコールと相性が悪い、車の運転などをしてはいけない、転倒しやすいなど基本的に就寝時にしか飲めません。

試しに使っていますが、大きな副作用も感じないと同時に効果もあまり実感できていないのが現実です。

ここまでは想定の範囲内なので特に驚きはしませんでした。

そしてついに某病院へ紹介状を書いてもらうことになったわけです。

本格的に作業療法を受けることになると思われますが、自分では行うことが出来ない手指の評価を行ってもらえるのかなと思うとちょっと楽しみだったり…

やってみたかった評価方法でSTEFというものがあり、これは道具がないと出来ないので自分ではできなかった評価方法であり、何か問題点が新たに見つかれば治療アプローチも何かしら試すことができるかなと期待もしています。

 

6.現状の能力とまとめ

ここまで長々と書きましたが結局何も治ってないどころか少しずつ悪化しているのが現状です。

改善することがあれば改めてここでも報告したいと思いますが、そんなことあったら症例報告として使われそうなので、その時はぜひ使ってくださいの気持ちでいます。

音ゲーはおそらくしばらくやる気にならないと思いますが、それでも曲は好きなのでサントラなどは引き続き購入していきたいです。

なのでそういう意味ではまだ音ゲーマーかもしれませんね。

今後はブログで書きたい記事がまだまだたくさんあるので細々と更新していきますが、どうしても時間がかかるので更新頻度は落ちてしまうと思います。

正直ここまで書くのも必死で打ち込んでいるのです…

気をつけようもないので注意喚起というわけではないですが、やっぱり日常生活に支障が出るような症状になったら早めに病院行きましょうというのが今回の教訓でしょうか。

たとえ原因がわからなくても致命的な原因を排除できるだけでも少し安心できるので…(今回は脳に異常なくてほっとしました)

最後に発症前後の音ゲーのリザルトと実際に修正なしでタイピングしたらどうなるかをお見せして終わりにしたいと思います。

 

音ゲーのリザルト

BPが倍以上になり、クリアすら困難になっている。元々はハードクリア

 

 

修正後の文章

例文:私がブログを始めてから2年が経ちました。なんだかんだで多くの人に見られるブログにまで成長しており、継続は力なりと実感しています。よければブックマークなどしていただけると私がとても喜びます。

 

サポーター未使用で修正なし

わqたすぃがぶろっぐをはじめてかrrrっら2年gなたwちましたq。南沙神田で絵多くの人に見られっるブログにまでせちょうしており、継続は力んちおじっかんsちえまいます、よければぶkkるまあーくあんfどしていったけうっとわたしがとtもwyとろこみます。

 

これだけタイプミスも多く、同じキーから指を離せないという症状があるとこれをその都度修正しなくてはなりません…

もう文字の打ち込みと必死に戦っています…修正しきれていないところもあるかもしれませんが、その時は教えていただけると助かります…

見直してはいますがどうしても見逃すことがあると思うので、その時はすみません…

今後とも当ブログをよろしくお願いします!