北海道は毎年観光したい都道府県1位を維持し続けるほど観光人気が高い地域です。
そのためGWになると毎年数多くの観光客が訪れます。
しかし本州と比較すると気候や路面状況も全く異なる上、地域によっては非常に混雑するため思ったように動けないことがよくあります。
北海道の道路に慣れない観光客の運転も多く、GW期間は高速道路がよく通行止めになります。
そのため旅行計画をしていても思ったように進めず、渋滞に巻き込まれると気分も落ち込んでしまうかもしれません。
そのような状況を回避できるように今回は特に人気のある観光名所の渋滞状況とGWを快適に過ごせる穴場スポットをまとめてみました!
目次
函館方面
混雑度:★★★★★★★★★★
GWの北海道で一番混みます!!
高速道路を使って行く場合、一般道を使って行く場合共に最も渋滞に巻き込まれる可能性が高い観光地です。
高速道路を使っても混雑しやすい札幌~苫小牧を通過する必要があり、最終地点となる大沼公園ICから函館中心部までも距離があり、国道5号線と合流するのでここから渋滞発生しやすくなっています。
今はバイパスが出来たので昔よりもマシになりましたが、どっちみち中心部も道路がそこまで広くないので混雑していることが多いです。
長距離運転に余裕があれば国道278号線を通る鹿部や恵山方面か八雲町から抜ける国道277、229、228号線を通る江差や松前方面の迂回路の方がストレスなく進めるかもしれません。
前者は全国的に珍しい間欠泉を見ることが出来る鹿部町や、縄文土器の展示を見ることが出来る南茅部、干潮時しか入れない幻の温泉である水無海浜温泉、初心者でも登りやすい恵山などの観光スポットがあります。
後者は陸から歩いて行けるかもめ島や日本一小さい道の駅がある江差、北海道唯一のお城がある松前、青函トンネルの入り口が見える知内、道の駅が大人気な木古内などで楽しむことが出来ます。
後者のルートは松前公園の桜スポットが北海道で最も早く桜開花する場所として大人気であるため、時期や時間帯によってはこちらも混雑するので注意が必要です。
両ルートのデメリットとしては札幌からの移動だとかなりの長距離運転となるため、自分の運転技術と相談して計画しましょう。
これら迂回路は共に100km以上あります。
また函館に行く観光客のほとんどが函館名物のラッキーピエロ(通称:ラッピ)に行くと思われます。
江差方面へ行く方は江差町にもラッピがあるので、そこで食べるのが一番正解だと思います。
メインルートである国道5号線沿いには最初に森町赤井川店、続いて峠下総本店が見えますが、この2店舗はみんなが通りやすいことや札幌へのおみやげに買う人で特に混雑する場所です。
混雑を避けたいのであれば電話予約するか函館中心部から少し離れた店舗にしましょう。
なおおすすめなのは港北大前店や北斗飯生店です。
中心部から西側は観光客が少なめな上に、道路も広いので行きやすい場所なので私はよく利用しています。
また繁忙期は特別メニューとなっており、メニューの種類が一部制限されているので注意してください。
ここまで渋滞を避ける方法を紹介しましたが、最もおすすめなのは深夜~早朝にかけて行くことです。
一般道では国道230号線、特に中山峠までが非常に混雑しやすいのですが、遅くても朝8時までに通過出来ていると渋滞に巻き込まれにくいと思います。
帰りは一日早く帰るかこちらも深夜~早朝に出発するのがおすすめです。
日中はUターンラッシュに巻き込まれるので日中は避けた方がいいでしょう…
函館の観光についてはこちらの記事もどうぞ
札幌・小樽方面
混雑度:★★★★★
道外からは新千歳空港を利用する人が大半だと思うので札幌を拠点とする人が多いと思います。
こちらもGWはかなり混みやすく、特に小樽へ繋がっている国道5号線は大渋滞を起こしやすいです。
しかし函館方面と比べると対処はしやすいです。
最も時間のロスをなくす方法は公共交通機関を使うこと。
札幌から小樽まではJR1本で行けますし、北海道の移動にしては意外と近い方なので料金もそんなに高くありません。
小樽の観光スポットも駅から歩いて行ける場所にあるので、JRという選択肢がおすすめです!
札幌市内も地下鉄が発達しているので、車の運転はほとんど必要ないと思います。
ただし札幌中心部は少しずつ増えているものの需要に対してホテルの数があまり多くありません。
札幌近郊での観光は宿の予約が最も重要になるでしょう。
札幌近郊の観光についてはこちらの記事もどうぞ
旭川・富良野エリア
混雑度:★★★★★
札幌を脱出できれば旭川までへの移動はそこまでの渋滞にはなりません。
道路も旭川まで快適なドライブが出来るでしょう。
一般道でとにかく早く旭川へ行きたい場合は国道12号線ではなく国道275号線を利用した方が絶対に早いのでこちらを利用しましょう。
ただし道中も楽しみたいのであればスイーツや食の有名店が多い国道12号線の方が見どころは多いです。
旭川では旭山動物園へ続く道道140号線(動物園通り)が最も渋滞となりやすいです。
昔と比べるとだいぶ落ち着きましたがそれでもGWには多くの観光客が訪れるので覚悟はしておいた方がいいかもしれません。
おすすめルートとしては迂回路として道道37号線を利用して動物園の北側から入るとスムーズに行くことが出来るのでこちらの方から行くことを強くおすすめします。
美瑛・富良野方面は旭川からだと国道237号線を通ることになりますが、美瑛市街地手前で渋滞となりやすいです。
他には青い池へ繋がる道道966号線も混みやすいですが、駐車場が有料になって拡張されたこともあり、以前ほど渋滞になりにくくなっています。
札幌からだと国道12号線から三笠市で道道116号線を通り、国道452号線と合流して最後に道道135号線から富良野に行くのが一般的ですが、札幌から江別市とこの国道452号線から道道135号線の分岐で非常に混雑しやすいです。
美瑛・富良野方面の観光のピークはラベンダーが咲く7月頃なので、この時期は早朝に出発すればそこまでの渋滞には巻き込まれないと思います。
また札幌から富良野への日帰りドライブの時、主な観光名所が17時前後で閉まるので16~17時は非常に渋滞となりやすく注意が必要です。
道北方面の観光についての記事はこちらからどうぞ
十勝エリア
混雑度:★★★
十勝方面は他の地域に比べると比較的スムーズに走りやすいです。
この時期だと路面凍結リスクのある日勝峠を避けられるということで道東道を利用する人が非常に多く、実際に距離もショートカットできるので北海道の中でも特に時間短縮の恩恵を受けることが出来る高速道路でしょう。
しかし一つだけ注意しなければならないポイントがあります。
GW中の道東道は事故による通行止めがとても多い
毎日かというくらい通行止めになるので、利用する時には必ずネットや道の駅で確認しておきましょう!
またGWの時期には静内の二十間道路の桜並木が満開となります。
道内でも特に有名な桜の名所であり、日高自動車道が機能しなくなるほど渋滞が起こるので、どうしてもGWに静内や襟裳方面行きたい方は平取町から迂回して行くことをおすすめします。
静内さえ過ぎれば快適なドライブとなります。
十勝方面への観光の記事はこちらをどうぞ
ここから下はGWでもほとんど混まないため快適なドライブが確実に出来る場所です!
根室・釧路エリア
混雑度:★★
日本最東端の街である根室やB級グルメが豊富な釧路を楽しむことが出来ます。
注意点は帯広を通過するので前述の通り、道東道か日勝峠を通る時に注意が必要となります。
釧路市は札幌、旭川、函館に続く人口の多さ(実際には帯広と苫小牧がほぼ同じ)なので道東方面で最も栄えている街です。
なので市街地は交通量があるものの、他の場所ではほとんど渋滞が発生することはないと思います。
GW期間でも比較的宿がとりやすいです。
道東全体で言えることですが、国道ですら堂々と野生動物が飛び出てくるので特に夜間は細心の注意を払ってください。
釧路や根室の観光についてはこちらの記事もどうぞ
オホーツク・知床エリア
混雑度:★
根室と同程度に札幌から最も遠いエリアですがGWでも渋滞になっているところはあまり見かけません。
道外から来る場合には直接女満別空港か中標津空港へ向かった方がいいくらいには札幌から離れているので車で向かう人が少ないのかもしれません。
知床方面ではウトロと羅臼をつなぐ知床横断道路がありますが、GWには冬季通行止め解除になっている可能性が高いので利用できると思います。
GWは通行可能時間が短かったり、路面凍結のリスクもあるので注意してください
なおこの知床横断道路を利用しなかった場合、ウトロと羅臼の距離は迂回路で100km以上離れているので調べてから向かった方がいいです。
オホーツクの観光についてはこちらの記事もどうぞ
稚内エリア
混雑度:★
稚内へ行くにはライダーの聖地でもあるオロロンライン、旭川を経由する国道40号線、オホーツクから攻める国道238号線の3パターンがあります。
札幌から行く場合はオロロンラインが最も距離が短いです。
人気のある道路ですがGWでも渋滞にはなりにくく、快適なドライブを楽しめると思います。
稚内方面で観光客が一番多いのは日本最北端の宗谷岬なので、稚内中心部からこちらへ向かう時だけ交通量が多いかもしれませんが渋滞にはなりにくいので問題ないでしょう。
道北方面の観光についてはこちらの記事もどうぞ
2021年のGWの渋滞予想
2021年はコロナの影響もあり、インバウンド需要もないことから渋滞リスクはかなり低いと思います。
とはいえども函館や小樽は混むと思うので余裕をもって行動した方が計画的に動きやすいです。
Go To Travelキャンペーンが再開していたら渋滞を回避できたとしても宿の予約が困難となります。
北海道旅行を計画している方は早めに宿予約をしておくといいかもしれません。
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コロナ感染状況にもよりますが、GWに快適な北海道旅行をするのであれば今年は例年よりも混まないと思うのでいい機会かもしれません。
まとめ
北海道のGWはまだ春になって雪解けしたばかりの季節なので夏~秋で人気な観光地が意外と狙い目だったりします。
函館と二十間道路の桜並木以外は渋滞になっても本州のようなレベルではないと思いますが、道内旅行の移動距離は長くなりがちなので余裕をもった計画をした方がいいです。
余裕のない旅行は速度違反を起こしやすくなります。
北海道では快適に運転できる道路ばかりですが、GWは取締っている場所がものすごく多いので安全運転で行きましょう。
野生動物の飛び出しは北海道どこでも発生します
衝突しても保険下りないことが多いです
夜間は特に注意!!
密にもなりにくく、長期休暇の旅行として北海道はとてもおすすめなのでみなさん遊びにきてください!
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