※注 この記事は新型ウイルスの感染リスクが高い中での旅行を推奨している記事ではありません。あくまで個人的な考察であり、実行するかどうかは自己責任にてお願いします。
令和も2年目に入っての日本は新型ウイルスの話題で持ちきりです。
日本政府からは不要不急の外出は控えるようにという要請まで出ている緊急事態となりました。
もちろん感染対策で極論を言えば、全人類が外に出なければ封じ込めは出来るかもしれません。
しかし現実はそういかず、例えば病院で勤務している人が自宅待機になったら入院している患者さんはどうなってしまうでしょうか。
買い物に行ってもお店がやってなければどのように食料を調達すればいいでしょうか。
家で生活するにも水道・ガス・電気といったライフライン関係の職業の人までいなくなれば、自宅での生活はすぐに破綻することが容易に予想できます。
このように前述の極論を現実にすると、経済活動が停滞するだけでなく、生活がすぐに継続困難となります。
改めて自分たちが様々な人の手によって生活を成り立たせることが出来るのだとわかります。
そのため感染者を拡大させないことと経済活動を停滞させないことのバランスというものは非常に難しいものなのではないかと思います。
イベントなどの中止も相次いでいますが、これも苦渋の決断だったでしょう。
イベントはキャンセルとなれば借りていた場所へのキャンセル代や準備にもお金がかかっているのに、お客さんからの収益が0になるため完全な赤字です。
延期となったとしても、スケジュールの再調整は非常に難しい上、更に一から準備にお金をかけないといけません。
そのような事情を考えると、簡単にイベントを中止にしろとは言えませんね…
今回の騒動が影響したと見られる企業の倒産のニュースを見かけるようになっていますが、この騒動が続けば続くほどそのような企業はどんどん増えていくでしょう。
その中でも特に観光業や娯楽・嗜好系のサービス業への影響が強いのではないのでしょうか。
政府から雇用調整助成金という特例措置まで実施される事態となりましたが、それでも完全に補填されるわけではないため、厳しい状況には変わらないと思います。
しかしここで矛盾が生じます。
不要不急の外出は控えるよう言われたにも関わらず、外出する人がいないと成り立たないサービス業は通常営業しているということです。
もちろん是非の検討は行うべきですが、必要以上に予定をキャンセルするということに対しては慎重に考えるべきであり、外野の人がその決定を叩くという行為はやめるべきだと思います。
そこで今回はあくまで個人的な意見によるこの時期の旅行についてのメリット・デメリットを考察したいと思います。
目次
1.大前提として
2020年2月28日現在では新型コロナウイルスによる感染者が増えている状況であり、重症化する方や死亡例も報告されている状況です。
他にも例年のようにインフルエンザやノロウイルスの感染リスクもあります。
これらにかかると困る、またはリスクが高い人にはメリット以上にデメリットが強いと思われるので旅行のキャンセルに向けて検討した方がいいかもしれません。
(具体例)
- 万が一感染した時に長期間出勤停止になると困る方
- 旅行後に絶対はずせない用事がある方
- 持病がある方
- 同居している家族に持病がある方・高齢者などがいる方
万が一新型ウイルスに感染すると長期間の自宅待機や入院となるため、旅行の後に予定がある方はどっちを優先するか検討が必要です。
また元々持病ある方やそのような方と生活をしている方は感染した時のことを考えるとハイリスクなので、どっちみちこの時期の旅行は避けた方がいいかもしれませんね…
あくまでも感染症が流行している時期の旅行をオススメする記事ではなく、その時期に旅行することへの考察なので、そこを理解された方のみこの先を読んでください。
2.旅行に行くことのメリット
あえてこの時期に旅行に行くことにメリットなどあるのかと考える方は多いかもしれませんが、確実にあります。
- ホテルなど宿の値段がとても安い
- 人気のあるハイクラスの宿も容易に予約できる
- 公共交通機関も予約しやすい
- 通常時よりも多くのサービスを受けやすい
- 海外からの旅行客が少ない
ざっと宿予約サイトを見てみると、例年に比べて安いところが多いです。
特に北海道では一泊2食つきで5000~7000円台で泊まれる場所まで見られる状態です。
しかもお客さんが少ない状態であるため、静かに食事を楽しんだりすることが出来るというのも普段なかなか出来ない経験となります。
そして宿側もこんな時期に来てくれたお客さんを雑に扱うことはしません。
安い料金でも来てくれるお客さんにはサービス良くしてくれるかもしれませんね。
3.旅行に行くことのデメリット
- なんらかの発症リスクは上がる
- 予防のための細心の注意が必要
- キャンセルになったらお金を払う可能性がある
- 万が一発熱すると大変なことになる
- 常に変動している情報を確実に知っておく必要がある
- 既に休業している可能性がある
やはり外に出る以上は新型かどうかに関わらず、感染症のリスクはあります。
家の中にいるよりは高いという話だと思いますが。
なので、万が一感染すると致命的になる持病の方や仕事が困るという方はリスクと旅行を天秤にかけて十分な検討をする必要があると思います。
また飛行機を利用する場合、LCCは安くて魅力的ですが基本的にキャンセル不可となります。
海外に行く場合は日本が感染者数増えてきているという現実を踏まえて、入国拒否される可能性もあるため、損をしてしまう可能性があるということは覚えておきましょう。
また航空会社によって対応は変わると思いますが、基本キャンセル不可でも払い戻しをしてくれる場合があります。
しかしこの場合のキャンセルはあくまで善意で行われているものであり、それを求めるのは難しいと思われます。
あくまでも基本は約款通りになると思っていた方がいいです。
4.注意点
この時期に発熱すると大変なことになります。
現在は微熱や軽症の場合、自宅待機が望ましいとされています。
そして症状改善後から48時間はさらに自宅待機が必要となっているのですが、仕事をしている人はこの期間を休まなくてはいかなくなります。
そうすると、会社で特別有給扱いとならない限りは自分の有給を消費するか欠勤扱いとなるため、生活に支障が出ても不思議ではありません。
実際に私も発熱したため、職場からインフルエンザの検査をしてきてと言われたものの、受け入れしてくれる医療機関は本当に少ないです。
そのためこの万が一の事態になっても対応できるかどうかということも考えて検討した方がいいでしょう。
新型コロナウイルスでなくてもこれだけの影響が出るので、実際に陽性だったとしたらこの比ではありません…
もう何度も聞いていると思いますが、インフルエンザや新型コロナウイルスでも手洗い・うがい・アルコール消毒が有効と言われており、これらを継続していくことが最も大事なことでしょう。
なので普段の生活の心構えとしては
- 外から帰ったら、食事の前には手洗い・うがい・アルコール消毒
- しっかりと睡眠をとる
- しっかりと栄養をとる
と、当たり前のことをもう一度振り返って実際に行っていくということが最も大事です。
5.まとめ
2月28日に北海道では緊急事態宣言が出たため、より強く不要不急の外出は控えるようにとなっています。
そのためこの時期の外出は推奨されるものではなく、あくまで自己責任です。
しかしその一方で客不足に困る飲食店や観光地などが存在するのも事実です。
この矛盾している状態ではありますが、各企業で消費税増税から続く消費の冷え込みを耐え忍ぶのも限界があります。
一刻も早くこの緊急事態が収束することを望みます。