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理学療法士にはどうすればなれるのか

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目次

理学療法士になるためのステップを簡潔に紹介

  • どんな学校に行けばいいのか
  • どのような勉強をするのか
  • 理学療法士免許とは

1.どのような学校に行けばいいのか

もし理学療法士(以下PT)を目指しているのであれば、まずは短大、専門学校、大学へ行く必要があります。

短大や専門学校は短くて3年で卒業することが出来る場合があります。

そのため出来るだけ早く理学療法士になりたいという方には上記の学校がおすすめです。

大学は4年制であり、卒業までの時間がかかる一方で卒業論文が必要になります。

実は理学療法士を含めた医療職は実際に働いてからでも研究論文の発表などが業務に入ってきます。

そのため研究の練習が出来る大学の方がアドバンテージがあると言えます。

また会社によっては大学卒業していると給料が上がるケースが多いため、長い目で見ると有利なことが多いです。

 

今日ではPTの教育機関が増えすぎている問題があり、実習地の確保が大きな問題となっています。

学校自体存続の危機になっていることもあるため、卒業後も安定を求めるのであれば大学を卒業することの方がおすすめです。

 

2.どのような勉強をするのか

短大や専門学校であれば、入学してからすぐに専門的な勉強をすることになります。

一方で大学だと最初の1年は一般教育を受けることが多いです。その内容は論文の書き方やディスカッション、第二外国語、体育など様々な分野があります。

専門的な勉強では座学と実習の2種類があり、座学では生理学、解剖学、運動学、神経学、内部障害学といった直接人体に関わるものもあれば理学療法士としての考え方、公衆衛生学統計学といったものまであります。

実習は実際に学生同士でペアとなって、筋力や関節可動域の評価、移乗動作方法、車椅子操作などがあり、これらの試験は実際に先生の前で行うため、私自身もかなり緊張しながら行った思い出があります。

 

また最も大きなイベントが実習です。

学校によって期間や回数の違いはありますが、見学実習で1週間程度、評価実習で3~4週間、総合実習で8週間+8週間程度あります。

これは学校から離れて、臨床の現場にて実際に働いているPTの下で学習することになります。

昔と比べると今は環境が整ってきているものの、慣れない場所での学習、教育係であるバイザーとのコミュニケーション、実際の患者との接し方や評価・治療など学生にとってはこれまでの勉強やコミュニケーションをフル活用する場面になるため、ここで心折れてしまうケースが多いです。

これに加え、レポートの提出などもあり、睡眠時間を削って自宅に戻ってからも勉強しなくてはならなく、過酷な状況がしばらく続いていました。

近年ではこのような状況を見直すため、様々な取り組みが行われているので実習だけに意識を集中でき、環境は少しずつ良くなっています。

座学や実技よりも実習で単位を取得することが出来るかが直接卒業できるかどうかに大きく影響していることが多いです。

 

3.理学療法士免許取得について

ここまで養成校卒業までの流れを記載しましたが、実は卒業しただけではPTになることはできません。

実際に働くためには免許の取得が必要になります。

理学療法士免許は国家資格のため、毎年2月末頃に行われる国家試験を受けなければなりません。

ほとんどの学生は試験を受ける前に企業から内定をもらっている状態であるため、もし国家試験に落ちると内定は取り消しになり、国家試験浪人をする必要があります。

国家試験はマークシート方式で、正答率6割以上がボーダーと言われています。

以前は90%以上だった合格率も最近は70~90%と毎年変動が大きいです。

近年では合格率を下げようとしているのか試験の難易度がやや上がっている状況です。

合格発表は3月末になります。

そのため就職先に合格の連絡をしたり、社会人へ向けての準備をするなどかなり忙しくなるため、卒業後は早めにさまざまな準備をしていくことが失敗しないための方法です。

 

 

以上のような流れでPTを目指していくことが出来ます。高校卒業後の年齢が最も多いですが、浪人生や社会人が転職のために学校へ通うということも多く見られます。

高校までの勉強をしっかりやっていた方が、PTの専門知識に応用することが出来る知識も多いため、まだ高校生の方は専門知識よりもまずは高校までの勉強をしっかりやっていくことが最短距離になると思います。

みなさんもぜひPTを目指していただければと思います。