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呼吸療法認定士取得までの流れ

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3学会合同呼吸療法認定士という資格をご存じでしょうか。

最近コメディカルにおいて人気のある資格なのですが、私は2017年に合格し、資格取得しています。

しかしこの資格、初見だとどのような流れで試験を受けられるのかがわかりにくいため、私が実際経験した流れを紹介したいと思います。

 

目次

1.応募資格

まず試験を受けるための資格は認定講習会の受講が必要になります。

その認定講習会を受けるために最低限以下の条件を満たす必要があります

① 2年以上の実務経験(准看護師は3年以上)

② 申請書類提出日から過去5年以内に、認定委員会が認める学会や講習会などに出席し、12.5点以上を取得している者

②がネックで、思いついたからとすぐに受けられるものではありません。

私は幸いにも神戸にて3日間連続で行われた勉強会に病院から行かせてもらえていたため、問題なく応募することが出来ました。

12.5点という点数は半日以上の講習会であればほとんど条件を満たすため、必ず認定委員会に認められた講習会なのか確認してから応募するようにしましょう。

2.応募方法

2019年は3月に申請書類のダウンロードが出来るようになりました。

追記

2020年はEmail登録期間が

3月2日(月)10時~3月31日(火)17時まで

登録はここから!!!

書類作成及びダウンロードも3月31日(火)17時までです!

申請書類の受付は4月13日(月)8時からです!!

以前と申請書類のダウンロード方法が変更となっており、最初にEmail登録が必須となっています!

これをしないと申請書類の作成が出来ないようです!

また4月13日8時ぴったりに申請が必要なので、仕事があっても最優先で申請してください!

少しでも遅れたり、1分でも早いと申請受付出来ない可能性が高いです!!

 

毎年恒例なのですが、3月中にHPから申請書類をダウンロードしておく(3/29で終了してます)

→4/15 8時から特定記録郵便で受付開始となりました(日にちは毎年変わる可能性あるため、必ず確認をしてください)

工程はたった2つだけなのでそこまで難しくはないと思います。

しかし本当に困難なのは特定記録郵便での受付です。

実は毎年この応募が狭き門となっており、受付開始である当日の8時には郵便局にいないとほぼ参加不可能となるくらい応募人数が多くなっています。

私が提出した旭川市でも周りが田んぼだらけの郵便局ですら、平日8時前には6~7人並んでいました。

人口34万人の街の田舎の方の郵便局ですら6~7人いると考えると、受付可能な郵便局の数と並んでいた人数と日本の人口で考えると、ざっくりした計算でも全国で朝8時前に5000人近く並んでいることになります。

ツイッターなどで並んでいる人のツイートを見ていると、東京の方では30人以上押し寄せることもあるようです…

2019年の定員は4500人だったため、既に朝8時に来るようでは先着4500人の枠に入れない可能性が高いため、少しでも早く郵便局に行き、出来るだけ自分が早く受付してもらえるようにする必要があります。

私が受けた時は7時40分くらいには郵便局に着いてました(これでも1番じゃない)

また講習会日程が4期に分かれており、自分の希望する日程で取りたい方はより一層早く受付を済ませられるようにした方がいいと思います。

呼吸療法認定士までの道のりで最も困難なのが講習会の申請です…笑

3.講習会について

無事に申請が通れば、8月末前後で東京で行われる2日間の講習会へ行くことになります。

この講習会に参加することで初めて受験資格を得ることが出来ます。

そのため講習会が終わると受験申請することが出来るようになるため、そこで申請することでようやく試験までたどり着きます。

なおこの講習会ですが、テキストが尋常ではない厚さであり、朝から夜までかんづめになって座学を受け続けることになります…

元々呼吸リハビリなど携わっていれば理解出来る場所もあるかもしれませんが、大部分は初めて聞くような内容ばかりです。

そして講習速度も尋常ではないため、私は半分近く夢の中を彷徨っていました…笑

おそらく看護師や臨床工学技士の方であれば元々の知識を活かせる場面が多いですが、PTだと呼吸リハビリをしっかりやっている人も多くはないと思うので、この講習会で全てどうにかしよう!と思っても全くついていけないと思います。

なので講習会は、事前にテキストをざっくりと目を通しておくこと、理解出来そうなポイントや臨床で使えそうな知識をあらかじめ決めておくことで講習会は乗り切れると思います。

もちろんそれだけでは試験合格は困難であるため、終了後に勉強する必要はありますが…

ちなみに講習会は受講料2万円かかります。

4.試験について、勉強方法など

試験の申請をしていれば、受験票が郵送されてきます。

当日は絶対に必要になるため忘れないようにしましょう。

場所は変更とならなければ毎年帝京平成大学中野キャンパスとなっています。

駅から遠くないため迷うことはないと思いますが、注意点として筆記用具の忘れ物があった場合、周囲のコンビニでの筆記用具は壊滅状態となるため購入が困難です。

しかし筆記用具忘れた人のために試験官が筆記用具の貸し出しを行っています。

毎年同じとは限らないので出来る限り忘れ物はしないようにしたいです(私は消しゴムを忘れました)

試験内容はマークシートとなっています。

例年の合格率や受験者数は下記のリンクのようになっております。

合格ラインは60~70%の得点率と言われていますが公表はされていません。

合格率は例年60%前後であり、勉強をすれば決して難しい部類の試験ではありません。

しかし問題自体はとても難しく、しっかりと勉強していなければ全く太刀打ちできません。

過去問さえ覚えれば合格できるという声もありますが、過去問を少しひねった問題や全く見たことない問題も出題されるため、過去問の丸暗記だけではなく根本的な理解が必要になってくると思います。

私は11月の2週目に行われた日本呼吸ケア・リハビリテーション学会での演題発表準備もあったため、社会人になってから最も過酷な期間が続きました…

学会が終わってからの2週間が私にとっての本気の勉強期間でした。

私が実際に行った勉強方法は青本とテキストの両立です。

毎年完売と聞いていたので、講習会を受ける前には既に買っていました。

問題数も多く、実際の試験と近い内容で学べるため問題に慣れるにはこのような過去問集は必須です。

ただし青本の欠点としては問題解説はさらっとしているため、なぜ他の選択肢は違うのかわからないところはテキストを使用していました。

この厚さのテキストは細かいことまで網羅しており、他の参考書を買わずともこれ1冊でなんとかなることが多いです。

私は元々呼吸リハビリに携わっていたので、人工呼吸器やリハビリの分野はあまり勉強しなくてもすぐ理解出来ましたが、この資格を取ってから呼吸リハビリをやっていこうと思っている方は、講習会前から少しずつ勉強を進めていった方が安全かと思います。

それでも当日はあまりの難しさに絶望するかもしれませんが、マークシートなので案外なんとか行っている可能性もあります。

試験が終わったら自分を労わってあげましょう。

ちなみに受験料は1万円かかります。

講習会と合わせて3万円…私みたいに地方出身だと飛行機代や宿代でボーナスはほとんどなくなりました…

5.資格取得後

資格取得後は申請用紙など送られてくるため、そのまま行うことで問題ないかと思います。

しかし資格を取得しても油断はできません。

この資格は5年に1度の更新が必要となります。

また更新するために50点以上の点数が必要になります。

そのため地方支部学会などは1年に1度のチャンスですので忘れずに行くようにしましょう。

またこの資格を取ることでどのようなメリットがあるかをまとめました。

メリット 肩書きが増える、専門知識が身につく、呼吸関係のカンファレンスなどで発言がしやすくなる
デメリット 給与に関係しないことがほとんど、更新にもお金がかかる、現状では誰でも呼吸リハビリを実施することが出来るため単位取得の優位性はない

基本的には呼吸の勉強がしたい、肩書を増やしたいという方向けの資格になるかと思います。

しかし呼吸リハビリの単位の取得を資格取得者のみにしていく動きもあるため、今後この資格が必須になっていくのかもしれません。

呼吸療法認定士は今後活動の幅が広がる可能性が高い!!

 

私はこの資格を取ったことで、より院内での発言力が増したことや、リハビリ以外での知識を増やすことも出来たことから自身への投資として大きく役に立ったと考えております。

総合病院であれば、呼吸器科の患者様に携わるチャンスが増えることも考えられますので、是非資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。